杉の活用を考える 天板について
杉を天板に利用する場合、メリットとデメリットは下記のようになります。
■杉を天板に利用するメリット
・比較的大きな木(大経木)がとれるため、大きな1枚板の天板が取れる。
・ウォールナットなどの人気外国材や広葉樹に比べると安価である。
■杉を天板に利用するデメリット
・表面の強度が弱く、キズが付きやすい。
・吸湿性が高いので水を吸いやすく、シミができやすい。
考察まとめ:
テーブルの天板やカウンター材として、杉はまだまだ活躍の余地があると思います。そのためには洋風の需要にも応えなければなりません。杉はクリア塗装では和風感が強く出ます。洋風需要に応えるためにはカラーリングを変えるのも手ですが、杉は赤身と白太がくっきり分かれ、カラーリングをかえる塗料も(特に白太部分では)ムラになりやすいです。
カラーリングなどが整えばモンキーポッドのような色味にも近づけるかもしれません。洋風の需要にも応えられる色味になると、杉天板の場が更に広がると考えられます。
また、杉の柔らかさを考慮すると現状ではウレタンなどのしっかり塗膜をはる塗料での仕上げは必須です。ウレタンは優秀な仕上げですが、無垢材本来の手触りは楽しめません。
ケボニー化などにより強度、耐水性が増すと、オイル仕上げで木肌を楽しむことも可能になるでしょう。