杉の活用を考える 屋外材について
杉を屋外材に利用する場合、メリットとデメリットは下記のようになります。
■杉を天板に利用するメリット
・焼き杉の外壁などは長年かけて評価を得ている。
・ウリンなどの人気外国材に比べると安価である。
■杉を天板に利用するデメリット
・腐食耐性が弱い。
・和風以外では癖が強い。
考察まとめ:
屋外での木材の利用の場合、最近多いのはまずデッキ材です。杉は吸湿性が高く、腐食耐性が弱いが弱いためにこの分野には向きません。しかし、最近ケボニー化技術により杉が利用される可能性も出てきました。2017年秋口には国産杉材のケボニー化商品発売が予定されているそうです。期待しましょう。
屋外では外壁にも木の利用があります。これに関しては「焼き杉」がひとつの答えでしょう。洋風建築にはそぐいわないと思いますが、先入観をのぞいてデザインすると意外な利用の場面があるかもしれません。昨今人気の洋風戸建てに杉が利用されると、国産材市場も活気づきそうです。